日本画家 斉藤和 の 作品語り。

京都から世界へ。 1960年京都府生まれの日本画家、斉藤和のぶろぐです。 美しいとは、を日々模索です。   http://www.saitoukazu.com

2016-01-01から1年間の記事一覧

夏日。

岐阜市長良川の鵜飼。 ほんの少しの涼を感じながら、鵜飼舟をみつめる。 周りは人が溢れているけれど、暗闇なので気にならない時間が続く。 闇の中でスケッチをするのは、ひょっとすると初めてかもしれない。 不安で胸がかたくなっていたけれど、 いざ闇の中…

デュエット。

中学の音楽の時間に、音楽室の壁にずらっと貼られている音楽家の肖像。 絵なのか写真なのかはっきりおぼえてないけれど、多分絵だと思う、 よくできてるなあと研究していた中学生の私は、 一人の音楽家にくぎ付けになった。 メンデルスゾーン。 ヤーコブ・ル…

名も無き。

名前は忘れたけれども、和歌山県田辺市で、滝を背にスケッチしたもの。 この大きな月は、20年ほど前に、岡山県津山市からの帰りの夜行バスで出会ったもの。 実景です。 このテーマもなんどもなんども繰り返している。 どんなに同じものを同じように描いても…

風の往還。

ずっと描き続けているシリーズ。 最初は、静かな波が砂浜を遊ぶ姿が描きたくて 揉み紙の技法を使えばひょっとして、と始めたもの。 最初はもう少し具体的においかけていて「潮」という画題でした。 それから色んな海の色んな時間や表情を見重ね さまざまな工…

月行。

私は、何というか、この絵にすごく喜びを感じている。大きさを変え色を変えしながら、もう何度も描いているが、以前描いたものが出てきたのでじっと見ていたら、色々余分なものがたくさん感じられ、自分のえごだけみたいなものも感じられたので、パネル貼り…