朱けの時。
私は地層を見るとドキドキする。
近くに行けたらさわって、さらにどきどきする。
化石は無いかと探してドキドキしてしまう。
子供の時に、蕨のたくさん採れる場所があって
その目の前には小さいけれど、見事な地層があらわれていた。
何だろうこれはと思っていたら、理科でこれほ地層だということを教わった。
高校までの12年間と浪人の4年間で、一番ドキドキした科目。
知識ではなく実感として太古にふれられる幸せ。
今でもいろんな場所に行っては石を集めて持って帰って、太古のロマンに浸っている。
富山のおわら風の盆に招待いただいた時に、
Nさんに無理をお願いして、庄川の鎧壁に連れて行ってもらった。
そこにある鎧壁の地層を前に今と太古をつなげて
涙をこらえている。
朱けの時。(318×410㎜/取材地:富山・庄川・鎧壁)