日本画家 斉藤和 の 作品語り。

京都から世界へ。 1960年京都府生まれの日本画家、斉藤和のぶろぐです。 美しいとは、を日々模索です。   http://www.saitoukazu.com

朱けの時。

私は地層を見るとドキドキする。

近くに行けたらさわって、さらにどきどきする。

化石は無いかと探してドキドキしてしまう。

 

子供の時に、蕨のたくさん採れる場所があって

その目の前には小さいけれど、見事な地層があらわれていた。

何だろうこれはと思っていたら、理科でこれほ地層だということを教わった。

高校までの12年間と浪人の4年間で、一番ドキドキした科目。

知識ではなく実感として太古にふれられる幸せ。

今でもいろんな場所に行っては石を集めて持って帰って、太古のロマンに浸っている。

 

富山のおわら風の盆に招待いただいた時に、

Nさんに無理をお願いして、庄川の鎧壁に連れて行ってもらった。

 

そこにある鎧壁の地層を前に今と太古をつなげて

涙をこらえている。

 

 

朱けの時。(318×410㎜/取材地:富山・庄川・鎧壁)

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